2025年1月2日、首里城公園「新春の宴」の「琉球芸能の宴」で行われた琉球舞踊を見学しました。
例年の「琉球芸能の宴」は、1月1日~3日の3日間ですが、今年は1月1日と2日のみでした。
1月2日の合計8演目の内、このブログでは4演目を紹介します。

琉球舞踊「加那ヨー天川」@首里城公園「新春の宴 2025」


「琉球芸能の宴」の会場は、首里城公園の系図座・用物座。
今年は会場に到着するのが遅れたので、ベストな席をゲット出来ず…汗
前列の人にお願いして、動画用カメラだけを前に置かせてもらいました。
琉球舞踊の舞台の様子は以下の写真で伝わるかな。

琉球舞踊「かぎやで風」@首里城公園「新春の宴 2025」

※1月2日の公演の立方は、首里伝統芸能文化協会の人達でした。

最初の演目は、琉球国の時代からの古典舞踊で、古典老人踊「かぎやで風」。
かぎやで風節は、国王の御前で演奏された御前風の一つです。
祝儀舞踊として、座開きに踊られる定番ですね。
「かぎやで風(カジャディフー)」の語源として、尚円王を助けて国頭按司となった奥間部落の「鍛冶屋(カンジャー)」、能楽の「延命冠者」が知られています。

琉球舞踊「かぎやで風」@首里城公園「新春の宴 2025」

琉球舞踊「かぎやで風」@首里城公園「新春の宴 2025」

琉球舞踊「かぎやで風」@首里城公園「新春の宴 2025」


2番目の演目は、古典二才踊「ゼイ」。
ゼイ(麾)は、武将が軍の采配を振る時の小道具の事で、沖縄では場を清める意味がありました。
琉球舞踊の小道具として、ゼイや陣笠がよく使われますが、戦いではなく平和の象徴となっています。
以上の理由で、「ゼイ」は座開きや祝儀舞踊として踊られています。
「ゼイ」には二才踊と若衆踊がありますが、ゼイの色が違っていて、二才踊では白と黒、若衆踊では赤、白、青、練(薄黄)です。

琉球舞踊「ゼイ」@首里城公園「新春の宴 2025」

琉球舞踊「ゼイ」@首里城公園「新春の宴 2025」

琉球舞踊「ゼイ」@首里城公園「新春の宴 2025」

※二才ゼイでは、渡りざう~瀧落し~辺野喜節~浮島節ですが、今回は浮島節が無かったようです。

3番目の演目は、古典女踊「瓦屋」。
別名「月見踊り」とも呼ばれていて、中踊の「瓦屋節」は、悲恋物語として劇や映画の題材になっています。

琉球舞踊「瓦屋」@首里城公園「新春の宴 2025」

琉球舞踊「瓦屋」@首里城公園「新春の宴 2025」

琉球舞踊「瓦屋」@首里城公園「新春の宴 2025」


4番目の演目は、雑踊「加那ヨー天川」。
恋仲の男女の若者の様子を描いた、人気の演目です。
元は芝居小屋の幕間に一人で踊られていましたが、伊良波尹吉によって大正6年頃に男女の打組踊になりました。
前段「加那ヨー節」に続いて、後段「島尻天川節」では指笛も入って一気に盛り上がります。
動画は、このブログの上に置いてあるので、是非ご覧下さい。
※一番好きな琉球舞踊の演目なので、写真を多く載せています。笑

琉球舞踊「加那ヨー天川」@首里城公園「新春の宴 2025」

琉球舞踊「加那ヨー天川」@首里城公園「新春の宴 2025」

琉球舞踊「加那ヨー天川」@首里城公園「新春の宴 2025」

琉球舞踊「加那ヨー天川」@首里城公園「新春の宴 2025」

琉球舞踊「加那ヨー天川」@首里城公園「新春の宴 2025」

時間の都合で、以上の4演目しか見れませんでしたが、他に古典女踊「四つ竹」、古典二才踊「上り口説」、雑踊「むんじゅる」「鳩間節」も上演されました。
素晴らしい琉球舞踊の公演に関わった人達に感謝です。

首里城公園「新春の宴 2025」の地図
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