組踊「多田名組」@多良間島の八月踊り(塩川)
2023年9月23日(正日)、24日(別れ)の2日間、多良間村塩川の八月踊り(豊年祭)が行われました。
午後の部の組踊「多田名組」の内容を紹介します。
この組踊は、多良間村塩川以外では、今帰仁村今泊での上演記録が知られているだけの珍しい組踊です。
第一幕
まず、多田名大主の登場です。
※踵から爪先まで直角にまげて歩く、多良間様の運歩です。
普通の組踊よりも迫力がありますね。
多田名大主は天下を我が物とする為に、上原の按司を討ち滅ぼしましたが、上原の按司の妻子を取り逃がしました。
多田名大主は、外間大屋子、謝名の子に、上原の按司の妻子を殺すことを命じます。
しかし、外間大屋子は無慈悲だと忠言します。
※激怒している時に、身体をブルブル震わせるのは、多良間島の組踊ならでは。
怒った多田名大主は、外間大屋子を一刀両断にします。
田名の子が登場して、多田名大主に、義理堅い外間大屋子を打ち首にしたことを抗議します。
多田名大主に反抗した田名の子は、牢屋に入れられます。
一方、謝名の子は多田名大主を煽てて、多田名大主は調子に乗ります。
第二幕
上原の按司の長男・千代松の登場。
千代松は、屋比久大屋子と西田に、多田名大主に狙われている自身の身の上を訴えます。
※西田は、千代松の守兄にあたり、屋嘉阿と呼んでいます。
千代松は、多田名大主に殺されるより切腹しようとしますが、止められます。
屋比久大屋子は、一計を案じて、まず千代松に多田名大主に降伏させ、その間に戦の準備をして時期を待つことにします。
第三幕
千代松と西田は、多田名大主に降伏して、多田名大主に下心の無いことを伝えます。
騙された多田名大主は、千代松と西田を受け入れてしまいます。
第四幕
千代松の母と弟・金松の登場。
二人は、多田名大主から逃げ延びましたが、物乞いとなって悲惨な状況です。
一方、千代松は、母と弟が行き倒れている夢を見て、多田名大主の城から抜け出して二人を探しに出かけます。
子供の泣き声がするので、千代松が近づいてみると、探していた弟と母でした。
千代松たち母子は、お互いに状況を説明します。
千代松は多田名大主の城へ戻り、母と弟は奥辺戸へ向かうことに。
第五幕
多田名大主は、謝名の子に、津堅島へ遊びに行く準備をさせます。
第六幕
具川が登場。
奥辺戸にいる屋比久大屋子へ、千代松の使いとして内通の御状を届けます。
第七幕
千代松の仲間が集まりました。
屋比久大屋子が、手配り(戦の采配)をします。
第八幕
多田名大主の一行が、津堅島から酔い潰れて帰って来ました。
戦いが始まりました。
多田名大主と千代松の戦い。
捕らえられる多田名大主。
捕らえられた多田名大主。
戦いに勝利した千代松たちが、踊りながら去って行きます。
連行される多田名大主の動きが、面白かったです。
多良間村の八月踊りでは、4つの組踊(仲筋:忠臣仲宗根豊見親組と忠孝婦人、塩川:忠臣公之組と多田名組)を見学できました。
9月22日から3日間、組踊や琉球舞踊、獅子舞など、沖縄の芸能を堪能できて大満足でした。
地図をGoogleマップで表示
午後の部の組踊「多田名組」の内容を紹介します。
この組踊は、多良間村塩川以外では、今帰仁村今泊での上演記録が知られているだけの珍しい組踊です。
第一幕
まず、多田名大主の登場です。
※踵から爪先まで直角にまげて歩く、多良間様の運歩です。
普通の組踊よりも迫力がありますね。
多田名大主は天下を我が物とする為に、上原の按司を討ち滅ぼしましたが、上原の按司の妻子を取り逃がしました。
多田名大主は、外間大屋子、謝名の子に、上原の按司の妻子を殺すことを命じます。
しかし、外間大屋子は無慈悲だと忠言します。
※激怒している時に、身体をブルブル震わせるのは、多良間島の組踊ならでは。
怒った多田名大主は、外間大屋子を一刀両断にします。
田名の子が登場して、多田名大主に、義理堅い外間大屋子を打ち首にしたことを抗議します。
多田名大主に反抗した田名の子は、牢屋に入れられます。
一方、謝名の子は多田名大主を煽てて、多田名大主は調子に乗ります。
第二幕
上原の按司の長男・千代松の登場。
千代松は、屋比久大屋子と西田に、多田名大主に狙われている自身の身の上を訴えます。
※西田は、千代松の守兄にあたり、屋嘉阿と呼んでいます。
千代松は、多田名大主に殺されるより切腹しようとしますが、止められます。
屋比久大屋子は、一計を案じて、まず千代松に多田名大主に降伏させ、その間に戦の準備をして時期を待つことにします。
第三幕
千代松と西田は、多田名大主に降伏して、多田名大主に下心の無いことを伝えます。
騙された多田名大主は、千代松と西田を受け入れてしまいます。
第四幕
千代松の母と弟・金松の登場。
二人は、多田名大主から逃げ延びましたが、物乞いとなって悲惨な状況です。
一方、千代松は、母と弟が行き倒れている夢を見て、多田名大主の城から抜け出して二人を探しに出かけます。
子供の泣き声がするので、千代松が近づいてみると、探していた弟と母でした。
千代松たち母子は、お互いに状況を説明します。
千代松は多田名大主の城へ戻り、母と弟は奥辺戸へ向かうことに。
第五幕
多田名大主は、謝名の子に、津堅島へ遊びに行く準備をさせます。
第六幕
具川が登場。
奥辺戸にいる屋比久大屋子へ、千代松の使いとして内通の御状を届けます。
第七幕
千代松の仲間が集まりました。
屋比久大屋子が、手配り(戦の采配)をします。
第八幕
多田名大主の一行が、津堅島から酔い潰れて帰って来ました。
戦いが始まりました。
多田名大主と千代松の戦い。
捕らえられる多田名大主。
捕らえられた多田名大主。
戦いに勝利した千代松たちが、踊りながら去って行きます。
連行される多田名大主の動きが、面白かったです。
多良間村の八月踊りでは、4つの組踊(仲筋:忠臣仲宗根豊見親組と忠孝婦人、塩川:忠臣公之組と多田名組)を見学できました。
9月22日から3日間、組踊や琉球舞踊、獅子舞など、沖縄の芸能を堪能できて大満足でした。
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