拝所・御嶽巡り@中城城跡
世界遺産の中城城跡で、城内にある拝所・御嶽巡りをして来ました。
『琉球国由来記』(1713年成立)や『琉球国旧記』(1731年成立)によると、中城城内には以下の8つ。
御當蔵火神(首里遥拝所)、小城ノ御イベ(久高遥拝所)、雨乞ノ御イベ(雨乞イノ御嶽)、中森ノ御イベ(着替御嶽)、シライ富ノ御イベ、カワヤグラノ御イベ(夫婦井戸)、トモヤグラノ御イベ、ナミナミノ御イベ(長門御嶽)
上記の拝所では、中城間切を領地とする中城御殿に関わる祭祀が、ヨキヤノロ(添石のノロ)によって正月と12月に行われていました。
その外にも、中城城内之殿、ウフガー(大井戸)も重要な拝所なので紹介します。
現在でも、添石のノロ殿内が六月ウマチーの祭祀の一環として、カワヤグラノ御イベ、御當蔵火神、小城ノ御イベ、中森ノ御イベ、ウフガーを巡拝しています。
まずは、中城城跡の正門に到着。
奥の方に少し見えますが、一の郭の城壁工事が行われていました。
順路を進んで、南の郭へ。
ツワブキが咲き始めていますね。
南の郭に入って右手に、御當蔵火神(首里遥拝所)。
遥拝は、「お通し(ウトゥーシ)」のことで、行くことの難しい遠くにある神や霊、御嶽等を拝むことです。
首里城へのお通し所です。
御當蔵火神の左側には、小城ノ御イベ(久高遥拝所)。
久高島へのお通し所です。
少し離れた所に、雨乞ノ御イベ(雨乞イノ御嶽)。
現在も、六月ウマチー(旧暦6月15日、稲の収穫祭)では、添石のノロ殿内によって拝みが行われています。
巡拝の経路は、カワヤグラノ御イベ(入口からの遥拝) → 御當蔵火神 → 小城ノ御イベ → ウフガー(入口からの遥拝) → 中城場外、添石のノロ殿内(ヌン殿内)。
南の郭を進みます。
一の郭に入って右側の城壁に、中城城内之殿。
2、5、6月のウマチーの時に、拝まれていたようです。
立入禁止だったので、ロープの上から撮影しました。
城壁沿いに来ると、高台にある城跡なのを実感。
次の二の郭の眺めも良い感じ。
一の郭には、元々正殿がありましたが、その後に間切番所、廃藩置県後には中城村役場になりました。
間切番所の隣くらいの場所に、中森ノ御イベ(着替御嶽)。
昔は、六月ウマチーの時に、この御嶽でノロが白衣裳に着替えていたそうです。
一の郭を進みます。
石門を越えると、二の郭です。
二の郭に入って右側に、シライ富ノ御イベ。
二の郭の城壁も爽快です。
海に飛び出ている建物は、吉の浦火力発電所(沖縄電力)。
二の郭を振り返ります。
手前にある石碑は、日露戦役戦没者を慰霊する忠魂碑です。
二の郭を出ると、舗装された管理道路へ寄り道。
順路をそのまま行くと、西の郭は立入禁止で入れません。
管理道路を進むと、一の郭の城壁の所に、工事車両がありました。
管理道路の右側に、西の郭のカワヤグラノ御イベ(夫婦井戸)。
チケット売り場で貰うパンフレットで、「ミートゥガー」と書かれている場所です。
戦前は、正月に若水を汲む人もいたそうです。
左側には、ナミナミノ御イベ(長門御嶽)。
毛氏(護佐丸の子孫)の拝所にもなっています。
管理道路をもう少し進むと、左側にトモヤグラノ御イベ。
丁度、正門の横ぐらいの位置です。
管理道路を戻って、二の郭から西の郭への順路へ。
ツワブキの花と一の郭の城壁のコラボ。
北の郭のウフガー(大井戸)へ。
ウフガーは、ハチウビー(正月2日)やウマチーで、所縁のある人達に拝まれています。
裏門を出て、今回の探検は終わり。笑
Googleマイマップを作製したので、もし行かれる際には利用してください。
『琉球国由来記』(1713年成立)や『琉球国旧記』(1731年成立)によると、中城城内には以下の8つ。
御當蔵火神(首里遥拝所)、小城ノ御イベ(久高遥拝所)、雨乞ノ御イベ(雨乞イノ御嶽)、中森ノ御イベ(着替御嶽)、シライ富ノ御イベ、カワヤグラノ御イベ(夫婦井戸)、トモヤグラノ御イベ、ナミナミノ御イベ(長門御嶽)
上記の拝所では、中城間切を領地とする中城御殿に関わる祭祀が、ヨキヤノロ(添石のノロ)によって正月と12月に行われていました。
その外にも、中城城内之殿、ウフガー(大井戸)も重要な拝所なので紹介します。
現在でも、添石のノロ殿内が六月ウマチーの祭祀の一環として、カワヤグラノ御イベ、御當蔵火神、小城ノ御イベ、中森ノ御イベ、ウフガーを巡拝しています。
まずは、中城城跡の正門に到着。
奥の方に少し見えますが、一の郭の城壁工事が行われていました。
順路を進んで、南の郭へ。
ツワブキが咲き始めていますね。
南の郭に入って右手に、御當蔵火神(首里遥拝所)。
遥拝は、「お通し(ウトゥーシ)」のことで、行くことの難しい遠くにある神や霊、御嶽等を拝むことです。
首里城へのお通し所です。
御當蔵火神の左側には、小城ノ御イベ(久高遥拝所)。
久高島へのお通し所です。
少し離れた所に、雨乞ノ御イベ(雨乞イノ御嶽)。
現在も、六月ウマチー(旧暦6月15日、稲の収穫祭)では、添石のノロ殿内によって拝みが行われています。
巡拝の経路は、カワヤグラノ御イベ(入口からの遥拝) → 御當蔵火神 → 小城ノ御イベ → ウフガー(入口からの遥拝) → 中城場外、添石のノロ殿内(ヌン殿内)。
南の郭を進みます。
一の郭に入って右側の城壁に、中城城内之殿。
2、5、6月のウマチーの時に、拝まれていたようです。
立入禁止だったので、ロープの上から撮影しました。
城壁沿いに来ると、高台にある城跡なのを実感。
次の二の郭の眺めも良い感じ。
一の郭には、元々正殿がありましたが、その後に間切番所、廃藩置県後には中城村役場になりました。
間切番所の隣くらいの場所に、中森ノ御イベ(着替御嶽)。
昔は、六月ウマチーの時に、この御嶽でノロが白衣裳に着替えていたそうです。
一の郭を進みます。
石門を越えると、二の郭です。
二の郭に入って右側に、シライ富ノ御イベ。
二の郭の城壁も爽快です。
海に飛び出ている建物は、吉の浦火力発電所(沖縄電力)。
二の郭を振り返ります。
手前にある石碑は、日露戦役戦没者を慰霊する忠魂碑です。
二の郭を出ると、舗装された管理道路へ寄り道。
順路をそのまま行くと、西の郭は立入禁止で入れません。
管理道路を進むと、一の郭の城壁の所に、工事車両がありました。
管理道路の右側に、西の郭のカワヤグラノ御イベ(夫婦井戸)。
チケット売り場で貰うパンフレットで、「ミートゥガー」と書かれている場所です。
戦前は、正月に若水を汲む人もいたそうです。
左側には、ナミナミノ御イベ(長門御嶽)。
毛氏(護佐丸の子孫)の拝所にもなっています。
管理道路をもう少し進むと、左側にトモヤグラノ御イベ。
丁度、正門の横ぐらいの位置です。
管理道路を戻って、二の郭から西の郭への順路へ。
ツワブキの花と一の郭の城壁のコラボ。
北の郭のウフガー(大井戸)へ。
ウフガーは、ハチウビー(正月2日)やウマチーで、所縁のある人達に拝まれています。
裏門を出て、今回の探検は終わり。笑
Googleマイマップを作製したので、もし行かれる際には利用してください。
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