恩納村瀬良垣の豊年祭 その2(組踊)
恩納村瀬良垣の豊年祭 その2では、組踊「久志の若按司」と神アサギ前での琉球舞踊の奉納を紹介。
満月の下、野外舞台での組踊は良い雰囲気でした。
照明の演出が凝っていて、新作組踊のような挑戦をしていました。
御願と琉球舞踊については、前回のブログ:恩納村瀬良垣の豊年祭 その1(御願・琉球舞踊)をご覧ください。
謝名大主の名乗りの後、その部下たちが登場。
謝名大主は、君主である天願按司をだまし討ちにした敵役です。
天願按司の子供の若按司・千代松と乙鶴を取り逃がし、その従兄の久志若按司の仕返しを恐れています。
そこで、部下の富盛大主や川崎比屋たちに、千代松と乙鶴を始末するよう命じます。
逃げ延びた千代松と乙鶴は、宿を取ろうとします。
しかし、謝名大主の報復を恐れて、宿主は断ってしまいます。
※組踊では照明の演出を通常しませんが、暗闇の中の千代松と乙鶴にスポットライトを当てるのは、二人の心情を良く表しています。
新作組踊に通じるものがありますね。
二人は、謝名大主の手下・富盛大主に捕まります。
その夜は、東恩納番所に連れていかれます。
一方、天願按司と分家の間柄の久志の若按司たちは、千代松と乙鶴を案じて探しています。
この道行の場面は人気があり、琉球舞踊「久志の若按司道行口説」として独立した演目になっています。
順番になじみの地名(久志、金武、伊芸、屋嘉、七日浜、石川、伊波)が出て来るのが良いですよね。
会場では、久志の若按司たちの舞台の角で首を傾げる所作が、可愛いと話題に。笑
千代松と乙鶴が、東恩納番所に捕らわれていることを聞き出します。
久志の若按司たちは、千代松と乙鶴の奪還に成功。
命乞いをした富盛大主を逃がす時に、強敵の川崎比屋が久志若按司側のスパイであると偽の情報を与えます。
※川崎比屋が強すぎるので、仲間割れをさせて川崎比屋を倒す計画です(反間の計)。
富盛大主は謝名大主の元に戻ると、川崎比屋が敵のスパイだと報告。
久志若按司の策略に嵌った謝名大主は、強い味方の川崎比屋を処刑してしまいます。
マルムン(間の者)の登場。
マルムンは物語の状況を説明する役割の庶民です。
組踊では首里言葉が使われますが、マルムンだけは上演している地域の方言で話します。
地方の豊年祭では、マルムンが身近に感じられるため、人気の役柄です。
久志の若按司と千代松たちは、手紙で川崎比屋が殺されたことを知ります。
久志の若按司は、さらに一計を案じます。
富盛大主に、久志の城には久志の若按司と千代松しかいないと偽の情報を流します。
千代松の武芸の披露は、見どころの一つです。
久志の城が手薄だと騙された富盛大主と謝名大主が登場。
実は、久志の若按司たちは万全の準備をしていました。
この場面でも、光と音を上手く使っていて、臨場感を出していました。
久志の若按司たちは、富盛大主と謝名大主を、全員でボコボコにします。笑
それだけ富盛大主と謝名大主は、強かったんでしょうね。
富盛大主と謝名大主は、捕らえられました。
二人は直ぐには殺されずに、拷問の末に処刑されることに。
富盛大主と謝名大主は、何度も振り返って威嚇しながら連行されて行きました。
最後まで、敵役ですね。
午後11時半頃に組踊が終了すると、カチャーシー。
みんな楽しそうです。
午前0時頃、神アサギ前で、琉球舞踊「扇子舞」「豊年口説」「女踊」の奉納。
瀬良垣の豊年祭について事前にあまり情報が得られませんでしたが、内容がとても充実した豊年祭でした。
組踊は毎年上演している訳では無く、年によって歌劇や喜劇などを含めたチョーギン(狂言)を行う年もあるそうです。
地図をGoogleマップで表示
満月の下、野外舞台での組踊は良い雰囲気でした。
照明の演出が凝っていて、新作組踊のような挑戦をしていました。
御願と琉球舞踊については、前回のブログ:恩納村瀬良垣の豊年祭 その1(御願・琉球舞踊)をご覧ください。
謝名大主の名乗りの後、その部下たちが登場。
謝名大主は、君主である天願按司をだまし討ちにした敵役です。
天願按司の子供の若按司・千代松と乙鶴を取り逃がし、その従兄の久志若按司の仕返しを恐れています。
そこで、部下の富盛大主や川崎比屋たちに、千代松と乙鶴を始末するよう命じます。
逃げ延びた千代松と乙鶴は、宿を取ろうとします。
しかし、謝名大主の報復を恐れて、宿主は断ってしまいます。
※組踊では照明の演出を通常しませんが、暗闇の中の千代松と乙鶴にスポットライトを当てるのは、二人の心情を良く表しています。
新作組踊に通じるものがありますね。
二人は、謝名大主の手下・富盛大主に捕まります。
その夜は、東恩納番所に連れていかれます。
一方、天願按司と分家の間柄の久志の若按司たちは、千代松と乙鶴を案じて探しています。
この道行の場面は人気があり、琉球舞踊「久志の若按司道行口説」として独立した演目になっています。
順番になじみの地名(久志、金武、伊芸、屋嘉、七日浜、石川、伊波)が出て来るのが良いですよね。
会場では、久志の若按司たちの舞台の角で首を傾げる所作が、可愛いと話題に。笑
千代松と乙鶴が、東恩納番所に捕らわれていることを聞き出します。
久志の若按司たちは、千代松と乙鶴の奪還に成功。
命乞いをした富盛大主を逃がす時に、強敵の川崎比屋が久志若按司側のスパイであると偽の情報を与えます。
※川崎比屋が強すぎるので、仲間割れをさせて川崎比屋を倒す計画です(反間の計)。
富盛大主は謝名大主の元に戻ると、川崎比屋が敵のスパイだと報告。
久志若按司の策略に嵌った謝名大主は、強い味方の川崎比屋を処刑してしまいます。
マルムン(間の者)の登場。
マルムンは物語の状況を説明する役割の庶民です。
組踊では首里言葉が使われますが、マルムンだけは上演している地域の方言で話します。
地方の豊年祭では、マルムンが身近に感じられるため、人気の役柄です。
久志の若按司と千代松たちは、手紙で川崎比屋が殺されたことを知ります。
久志の若按司は、さらに一計を案じます。
富盛大主に、久志の城には久志の若按司と千代松しかいないと偽の情報を流します。
千代松の武芸の披露は、見どころの一つです。
久志の城が手薄だと騙された富盛大主と謝名大主が登場。
実は、久志の若按司たちは万全の準備をしていました。
この場面でも、光と音を上手く使っていて、臨場感を出していました。
久志の若按司たちは、富盛大主と謝名大主を、全員でボコボコにします。笑
それだけ富盛大主と謝名大主は、強かったんでしょうね。
富盛大主と謝名大主は、捕らえられました。
二人は直ぐには殺されずに、拷問の末に処刑されることに。
富盛大主と謝名大主は、何度も振り返って威嚇しながら連行されて行きました。
最後まで、敵役ですね。
午後11時半頃に組踊が終了すると、カチャーシー。
みんな楽しそうです。
午前0時頃、神アサギ前で、琉球舞踊「扇子舞」「豊年口説」「女踊」の奉納。
瀬良垣の豊年祭について事前にあまり情報が得られませんでしたが、内容がとても充実した豊年祭でした。
組踊は毎年上演している訳では無く、年によって歌劇や喜劇などを含めたチョーギン(狂言)を行う年もあるそうです。
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