11月3日から、首里城祭が開催されています。
地域の伝統芸能を紹介する「伝統芸能の宴」がお勧め。
内容は日替わりで、琉球舞踊の他に、各地の芸能が披露されます。
全てを見るのは大変なので、昨晩は、「那覇市首里汀良町の獅子舞」と「那覇市首里のクェーナ」を見学。

首里汀良町の獅子舞@平成29年度首里城祭・伝統芸能の宴

汀良町の獅子舞は、尚巴志王の時代に首里城を築城する際、本島北部から汀志良次村(現在の首里汀良町)に移住した人達が始めたと云われています。
この口伝によると、約500年の歴史。
聞得大君御殿や三殿内(赤田の首里殿内、山川の真壁殿内、儀保の儀保殿内)での神事にも舞われていたそうです。
興味がある人は、旧暦8月15夜近くの週末に行われる汀良町の十五夜祭に行けば、獅子舞を約2時間に渡って堪能できますよ。

首里汀良町の獅子舞@平成29年度首里城祭・伝統芸能の宴

首里汀良町の獅子舞@平成29年度首里城祭・伝統芸能の宴


続いて、那覇市首里のクェーナ。
クェーナは、琉球王府時代の古謡の一種で、雨乞いや船旅の安全などを祈る際に、ノロ達が謡った神歌などが含まれます。
琉球の古謡というと「おもろ」が有名ですが、「おもろ」に先行するそうです。
クェーナの中でも古いタイプは短いフレーズが繰り返されて呪術的な唱えですが、徐々にフレーズが長くなって叙述的に変化。
個人的には、クェーナとおもろは連続していて、明確に分けるのは難しそうな感じです。

首里のクェーナ@平成29年度首里城祭・伝統芸能の宴

首里のクェーナ@平成29年度首里城祭・伝統芸能の宴

今回は、クェーナを聞くことが出来て、大収穫でした。
沖縄には、まだまだディープな部分が残っていますね。

平成29年度 首里城祭・伝統芸能の宴(首里汀良町の獅子舞・首里のクェーナ)の地図
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