旧暦8月15日が近付いてきて、沖縄県各地で豊年祭(村遊び、村芝居、八月踊り)が始まりましたね。
地域によっては、獅子舞や綱引き、棒術が行われます。
昨日(旧暦8月10日)は、名護市宮里の豊年祭を見学しました。

道ジュネー@名護市宮里の豊年祭

宮里の豊年祭は一昨日から始まっていて、旧暦8月9日がスクミ(仕込)、10日がソーニチ(正日)、11日がワカリ(別り)と呼ばれます。
ソーニチとワカリに、琉球舞踊や組踊の踊り手が、舞台衣装を着て集落内を練り歩きます。
ソーニチの方がワカリよりも道ジュネーが長いので、ソーニチの方がお勧め。
道ジュネーは、午後5時頃に、宮里公民館から旗頭を先頭に出発。

道ジュネー@名護市宮里の豊年祭

道ジュネー@名護市宮里の豊年祭

道ジュネー@名護市宮里の豊年祭

道ジュネー@名護市宮里の豊年祭

再び公民館に帰って来ると、一旦休憩。
午後7時から琉球舞踊(18演目)が始まりました。
まずは、定番の場開き「長者大主」。

長者大主@名護市宮里の豊年祭

続いて、「恩納節」。
女流歌人の「恩納なべ」の琉歌が唄われています。

恩納節@名護市宮里の豊年祭

二才踊りの「笠踊」。

笠踊@名護市宮里の豊年祭

若衆踊りの「辺野喜節」では、扇子とゼイを持って踊ります。
下の写真は、ゼイを振っているところ。

辺野喜節@名護市宮里の豊年祭

二才踊りの「四季口説」は、写真が多くなり過ぎたので省略。
続いて、宮里に独特な琉球舞踊で、「白鳥」。
四つ竹を打ちながら踊ります。

白鳥@名護市宮里の豊年祭

ちびっ子が一人で「鳩間節」を披露してくれました。
将来有望ですね。
沖縄の伝統芸能は、確実に受け継がれてます。

鳩間節@名護市宮里の豊年祭

二才踊りの「上り口説」と「前之浜」の写真も省略。汗
続いて、雑踊り「むんじゅる」。

むんじゅる@名護市宮里の豊年祭

「鶴亀」は、ストレートに縁起が良いですね。

鶴亀@名護市宮里の豊年祭

成人会と婦人会による「マミドーマ」も上演されました。
どの地域でもお菓子を投げるんですが、子供達ははしゃいでました。笑
二才踊りの「下り口説」も上演されました。

古典女七踊りの1つ、「かしかけ(かせかけ、綛掛)」。

かしかけ(かせかけ,綛掛)@名護市宮里の豊年祭

二才踊りの「ゼイ踊り」の写真は省略。

今帰仁から取り入れた演目で、宮里に特有の「浦島」。
子供に苛められている亀を、浦島太郎が助ける所から始まります。

浦島@名護市宮里の豊年祭

浦島は亀に乗って竜宮城に来ると、乙姫と踊ったり、子姫(魚)たちの踊りを鑑賞したり楽しみます。

浦島@名護市宮里の豊年祭

浦島は玉手箱を貰って村に帰郷。

浦島@名護市宮里の豊年祭

ちゃんと、浦島が玉手箱を開けて、お爺さんになるまでを再現していました。笑

浦島@名護市宮里の豊年祭

琉球舞踊の最後の演目は、多くの地域の豊年祭で踊られて大人気の「松竹梅」。
他地域では、鶴と亀が入って「五福の舞」になることも多いです。

松竹梅@名護市宮里の豊年祭

「松竹梅」が終了したのが、午後9時半頃。
午後7時から始まっているので、2時間半の長丁場でした。
しかし、これから組踊「西南敵討」が上演されて、終了したのが午後11時頃。
組踊は、次のブログでご覧ください。

名護市の宮里区豊年祭 その1(道ジュネー・琉球舞踊)の地図
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