「那覇大綱挽まつり」に行って来ました。
那覇大綱挽は、1600年頃から始まって、那覇四町綱を経て400年以上の歴史があります。
那覇四町は、西村、東村、若狭町村、泉崎村のこと。
昔は夜に松明の明かりの下で行われていて、喧嘩綱引きと呼ばれていた時代もあったそうです。
「米藁で製作された世界一の綱」としてギネスブックに認定されています(重さ40トン、全長200メートル)。

「那覇大綱挽まつり」のメインは、中日の今日。
まず、「旗頭行列」が午前11時から始まります。
旗頭行列は、東西の組に分かれていて、それぞれ7つで合計14旗の旗頭を見ることが出来ます。
行列開始前に、東の旗頭(東一番、安里、首里、泊、真和志、久茂地、壷屋)は、国際通りの東端にある壺屋小学校に集合。
一方、西の旗頭(西一番、泉崎、若狭、小禄、垣花、久米、辻)は、牧志公園。
東西の旗頭共に、国際通りを東から西に行進します。
時間のある人は、午前11時前に旗頭が勢揃いしている景色を見るのをお勧め。
2年前の壺屋小学校の状況は以下で。
那覇大綱挽まつり・旗頭行列、沖縄本島:南の島旅

旗頭は巨大で、ある程度離れていないと全体が写真に写りません。
高さは7メートル前後、重さは50キロくらいだそうです。
旗頭によって、旗と先端にあるトゥールー(灯篭)の形が違います。
下の旗頭の写真は、泉崎。

旗頭行列@那覇大綱挽まつり

旗頭を支えるニーセーター(若者)は大変そうです。
竿の先端あるトゥールーが一番重いし、風で旗が振られるので、実際には50キロ以上のはず。
銅鑼と爆竹の音が凄かった…汗
他にもホラ貝の音などで、かなり賑やかです。

旗頭行列@那覇大綱挽まつり

旗頭行列@那覇大綱挽まつり

旗頭行列@那覇大綱挽まつり

旗頭行列@那覇大綱挽まつり

国際通りの旗頭行列が午後2時頃に終わると、会場は国道58号の久茂地交差点に移動。
午後2時半から交通整理が始まりますが、それまでに見学に良い場所を確保する必要があります。
午後3時頃に、東西14旗の旗頭が東西に整列。
真ん中で、空手の演舞が行われます。

空手演舞@那覇大綱挽まつり

空手演舞@那覇大綱挽まつり

続いて、東西の旗頭が入り乱れてのガーエー(喧嘩)。
沢山の旗頭が、青空に舞う光景は必見です。

旗頭ガーエー@那覇大綱挽まつり

綱引きを始める前に、男綱と女綱をカヌチ棒で繋ぎます。
重さ40トンもあるので、なかなか上手くいかなくて、1時間くらいかかってました。

綱引き@那覇大綱挽まつり

綱引き@那覇大綱挽まつり

綱引き前には、綱の東西から戸板に担がれてシタク(支度)の登場。
沖縄の綱引きでは、綱引きの直前に、シタクと呼ばれる伝説上の人物に扮した若者が、カヌチ棒の所でガーエーをします。
今年は、渡嘉敷守良の琉球史劇「大新城忠勇伝」に登場する大新城親方と津堅親方。
琉球王統第二尚氏五代、尚元王の王位継承を巡る話です。
下の写真は、尚元王の味方の大新城親方。

綱引き@那覇大綱挽まつり

一方、敵役の津堅親方。
見るからに悪そうですね。笑

綱引き@那覇大綱挽まつり

綱引き@那覇大綱挽まつり

予定を大幅に遅れながらも、大綱引の開始。
今年は東の勝利でした。
40トンの大綱が3メートル以上動くのは凄いですね。

綱引き@那覇大綱挽まつり

綱引き@那覇大綱挽まつり

第45回 那覇大綱挽まつりの地図
地図をGoogleマップで表示