西表島のウミショウブ 2015
西表島でウミショウブ(学名:Enhalus acoroides)の花を見て来ました。
ウミショウブは、海面で受粉をする珍しい植物です。
例年、梅雨明け後の大潮の干潮時に開花します。
条件はもう一つあって、昼間の天気の良い時の干潮に限られます。
理由は、雄花が水面に浮かぶ為には、光合成で酸素の泡を作る必要があるから。
下の写真で、白い物体が、水面に浮かんだウミショウブの雄花。
一方雌花は、海面の雄花を捕まえて水中に引き込もうとしています。
今日は大潮で、西表島の干潮は、12時58分。
晴れ時々曇りで、ウミショウブが咲く条件が揃っています。
例年通り、レンタバイクで西表島の西側にあるミダラ浜に移動。
干潮時には、水面に雄花がパラパラ浮かんでいるくらいでしたが、午後2時を廻った位から、一気に雄花の数が急増。
大量の白い雄花で、海面が白っぽくなりました。
ウミショウブの雄花の詰まった包葉は、水中の根元にあります。
雄花は、光合成で出来た酸素の泡の上昇する力を使って水面に浮上。
雄花は撥水性なので、風に吹かれると水面を走り廻ります。
写真を撮るのは大変なので、動画を撮影しました。
少しは、雰囲気が分かるかな。
一方、雌花は根元から伸びた水中の茎の先にあります。
干潮で雌花の位置より水面が低くなると、自動的に花が開く仕組み。
水面に3枚の花弁を広げて、水面を漂っている雄花を捕まえます。
花弁の内側は撥水性なので、雄花が効率よくトラップ。
満潮になるのに従って水面が上昇すると、雄花を包む込んだ雌花は、再び水面下へ。
ウミショウブの受粉の成立です。
水中に戻る雌花の動画も撮影しました。
自然の仕組みは、上手く出来ていますよね。
2023年7月4日、ミダラ浜のウミショウブが壊滅状態でした。
地元の知人によると、近年個体数の増加しているアオウミガメによる食害のようです。
食害の防止柵は、半分壊れているような…汗
翌日、西表島東部の海岸を探すと、規模は小さいですがウミショウブの群落がありました。
来年あたり、大潮の時に開花状態を確認したいと思います。
(更新)
地図をGoogleマップで表示
ウミショウブは、海面で受粉をする珍しい植物です。
例年、梅雨明け後の大潮の干潮時に開花します。
条件はもう一つあって、昼間の天気の良い時の干潮に限られます。
理由は、雄花が水面に浮かぶ為には、光合成で酸素の泡を作る必要があるから。
下の写真で、白い物体が、水面に浮かんだウミショウブの雄花。
一方雌花は、海面の雄花を捕まえて水中に引き込もうとしています。
今日は大潮で、西表島の干潮は、12時58分。
晴れ時々曇りで、ウミショウブが咲く条件が揃っています。
例年通り、レンタバイクで西表島の西側にあるミダラ浜に移動。
干潮時には、水面に雄花がパラパラ浮かんでいるくらいでしたが、午後2時を廻った位から、一気に雄花の数が急増。
大量の白い雄花で、海面が白っぽくなりました。
ウミショウブの雄花の詰まった包葉は、水中の根元にあります。
雄花は、光合成で出来た酸素の泡の上昇する力を使って水面に浮上。
雄花は撥水性なので、風に吹かれると水面を走り廻ります。
写真を撮るのは大変なので、動画を撮影しました。
少しは、雰囲気が分かるかな。
一方、雌花は根元から伸びた水中の茎の先にあります。
干潮で雌花の位置より水面が低くなると、自動的に花が開く仕組み。
水面に3枚の花弁を広げて、水面を漂っている雄花を捕まえます。
花弁の内側は撥水性なので、雄花が効率よくトラップ。
満潮になるのに従って水面が上昇すると、雄花を包む込んだ雌花は、再び水面下へ。
ウミショウブの受粉の成立です。
水中に戻る雌花の動画も撮影しました。
自然の仕組みは、上手く出来ていますよね。
2023年7月4日、ミダラ浜のウミショウブが壊滅状態でした。
地元の知人によると、近年個体数の増加しているアオウミガメによる食害のようです。
食害の防止柵は、半分壊れているような…汗
翌日、西表島東部の海岸を探すと、規模は小さいですがウミショウブの群落がありました。
来年あたり、大潮の時に開花状態を確認したいと思います。
(更新)
地図をGoogleマップで表示
← 前の記事:西表島のサガリバナ 2015
次の記事:西表島でシュノーケル →