ウミショウブの開花と受粉@西表島 2014
昨日今日の2日間、西表島でウミショウブ(学名:Enhalus acoroides)の花を鑑賞しました。
ウミショウブは、毎年この時期の大潮の昼間の干潮時にしか咲きません。
しかも、雄花が水面に浮かぶ為には、光合成で酸素の泡を作る必要があるので、晴れている必要もあって難易度が高いです。
※植物の受粉には、虫を使う虫媒花、風を使う風媒花などがありますが、ウミショウブは水を使う水媒花の一つ。
ウミショウブは水媒花の中でも、雄花が水面を移動して受粉する、雄性花水面媒と呼ばれています。
まずは、昨日の様子から。
大潮で、西表島の干潮は、13時44分。
晴れ時々曇りで、ウミショウブが咲く条件が揃っています。
午前中にサガリバナを見た後、シュノーケル3点セットを取りに宿に一旦戻ってから、まずは祖納へ。
西表島西部でウミショウブを見られるメジャーなポイントは、祖納とミダラ浜、船浮です。
祖納に行ってみると、テレビ番組のスタッフの人達が既にいました。
それ以外にも、今日はウミショウブ観察会が行われるらしく、祖納はかなり混雑する予感。汗
祖納は諦めて、白浜の手前にあるミダラ浜へ移動。
こっちは、自分1人だけ。笑
干潮よりかなり早めの12時頃から、雄花が咲き始めました。
花粉は、括れの小さい上側部分の内側に詰まっています。
海の中で、雄花は、2枚の包葉に包まれています。
包葉の中を見てみると、数百の雄花が詰め込めれていました。
下の写真でも分かるように、包葉の中には泡があります。
光合成で作った酸素の泡の浮力を使って、雄花は水面に浮き上がります。
雄花の表面は撥水性なので、少しの風で水面を走り回ります。
その様子は、動画を見てください。
常に動いている雄花の写真を撮るのは、超大変。
去年は雌花を見つけられなかったので、水中に雌花があることを念の為に確認。
雌花も、水中では2枚の包葉に包まれています。
干潮の少し前13時頃から、雌花が水面に出て、開花し始めました。
3枚の花弁を広げて、雄花を集めています。
干潮を過ぎた14時頃から、水位が上がりだして、雌花が水中に引き込まれて閉じていきます。
それと同時に、雌花にトラップされた雄花も水中へ。
受粉の成立です。
下の動画を見ると、分かり易いかも。
雌花が水中に引き込まれると同時に、雄花が次々と吸い込まれていきます。
自然は上手く出来ていますね。
テレビ番組のスタッフの人達も、結局、祖納からミダラ浜に移動してきて撮影をしていました。
祖納よりもミダラ浜の方が、状態が良かったそうです。
今日は、午前中に由布島に行ってから、ミダラ浜へ移動。
丁度、干潮の14時29分ちょっと前に到着しました。
水面を見てみると、なんか白っぽくて、昨日とは確実に違う。
大量の雄花が水面に浮かんでいて、ウミショウブが満開でした!!
雌花も大量に水面で開花していて、アチコチで受粉が行われていました。
15時半過ぎ位から、雌花が完全に水没し始めて、今回の受粉フィーバーは終了。
波打ち際には、受粉できなかった雄花が打ち上げられていました。涙
何か物悲しいですね。
2023年7月4日、ミダラ浜のウミショウブが壊滅状態でした。
地元の知人によると、近年個体数の増加しているアオウミガメによる食害のようです。
食害の防止柵は、半分壊れているような…汗
翌日、西表島東部の海岸を探すと、規模は小さいですがウミショウブの群落がありました。
来年あたり、大潮の時に開花状態を確認したいと思います。
(更新)
地図をGoogleマップで表示
ウミショウブは、毎年この時期の大潮の昼間の干潮時にしか咲きません。
しかも、雄花が水面に浮かぶ為には、光合成で酸素の泡を作る必要があるので、晴れている必要もあって難易度が高いです。
※植物の受粉には、虫を使う虫媒花、風を使う風媒花などがありますが、ウミショウブは水を使う水媒花の一つ。
ウミショウブは水媒花の中でも、雄花が水面を移動して受粉する、雄性花水面媒と呼ばれています。
まずは、昨日の様子から。
大潮で、西表島の干潮は、13時44分。
晴れ時々曇りで、ウミショウブが咲く条件が揃っています。
午前中にサガリバナを見た後、シュノーケル3点セットを取りに宿に一旦戻ってから、まずは祖納へ。
西表島西部でウミショウブを見られるメジャーなポイントは、祖納とミダラ浜、船浮です。
祖納に行ってみると、テレビ番組のスタッフの人達が既にいました。
それ以外にも、今日はウミショウブ観察会が行われるらしく、祖納はかなり混雑する予感。汗
祖納は諦めて、白浜の手前にあるミダラ浜へ移動。
こっちは、自分1人だけ。笑
干潮よりかなり早めの12時頃から、雄花が咲き始めました。
花粉は、括れの小さい上側部分の内側に詰まっています。
海の中で、雄花は、2枚の包葉に包まれています。
包葉の中を見てみると、数百の雄花が詰め込めれていました。
下の写真でも分かるように、包葉の中には泡があります。
光合成で作った酸素の泡の浮力を使って、雄花は水面に浮き上がります。
雄花の表面は撥水性なので、少しの風で水面を走り回ります。
その様子は、動画を見てください。
常に動いている雄花の写真を撮るのは、超大変。
去年は雌花を見つけられなかったので、水中に雌花があることを念の為に確認。
雌花も、水中では2枚の包葉に包まれています。
干潮の少し前13時頃から、雌花が水面に出て、開花し始めました。
3枚の花弁を広げて、雄花を集めています。
干潮を過ぎた14時頃から、水位が上がりだして、雌花が水中に引き込まれて閉じていきます。
それと同時に、雌花にトラップされた雄花も水中へ。
受粉の成立です。
下の動画を見ると、分かり易いかも。
雌花が水中に引き込まれると同時に、雄花が次々と吸い込まれていきます。
自然は上手く出来ていますね。
テレビ番組のスタッフの人達も、結局、祖納からミダラ浜に移動してきて撮影をしていました。
祖納よりもミダラ浜の方が、状態が良かったそうです。
今日は、午前中に由布島に行ってから、ミダラ浜へ移動。
丁度、干潮の14時29分ちょっと前に到着しました。
水面を見てみると、なんか白っぽくて、昨日とは確実に違う。
大量の雄花が水面に浮かんでいて、ウミショウブが満開でした!!
雌花も大量に水面で開花していて、アチコチで受粉が行われていました。
15時半過ぎ位から、雌花が完全に水没し始めて、今回の受粉フィーバーは終了。
波打ち際には、受粉できなかった雄花が打ち上げられていました。涙
何か物悲しいですね。
2023年7月4日、ミダラ浜のウミショウブが壊滅状態でした。
地元の知人によると、近年個体数の増加しているアオウミガメによる食害のようです。
食害の防止柵は、半分壊れているような…汗
翌日、西表島東部の海岸を探すと、規模は小さいですがウミショウブの群落がありました。
来年あたり、大潮の時に開花状態を確認したいと思います。
(更新)
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