ショクダイオオコンニャク(Amorphophallus titanum)の開花@スマトラ島、インドネシア
スマトラ島のブンクル(Bengkulu)で、ショクダイオオコンニャク(学名:Amorphophallus titanum、別名:スマトラオオコンニャク、インドネシア語名:Bunga Bangkai)の開花を待っていましたが、昨日とうとう開花しました!!
ショクダイオオコンニャクは、花序(集合体の花)として世界最大の花です。
※単一の花として世界最大なのは、先週見たラフレシア・アーノルディー(学名:Rafflesia arnoldii)。
これまで日本でのショクダイオオコンニャクの開花は9例のみなので、実際に花を見れるのは非常に貴重です。
一番最近の開花報告は、2012年5月の国立科学博物館筑波実験植物園。
ウィークリーつくばサイエンスニュース:世界一大きい花「ショクダイオオコンニャク」が開花
ショクダイオオコンニャクが蕾の状態から変化がないので、スマトラ島のブンクルからジャワ島のジャカルタに帰る日を帰国直前に変更して待っていました。
今朝、ガイドから昨晩ショクダイオオコンニャクが開花したらしいと情報を貰い、速攻で見に行ってきました。
現地に到着すると、早速ショクダイオオコンニャクへ。
すると、開花したショクダイオオコンニャクを発見!!
開花が1週間遅れている間に花序付属体(塔のように見える部分)が成長していて、高さが170センチくらいになっていました。
仏炎苞(花びらのように見える部分)が完全に進展 したのは早朝だったみたいですが、かなりデカいです。
比較の為に、身長176センチの人間とツーショット。
ショクダイオオコンニャクは、2009年にイギリス王立園芸協会がインターネット投票で決めた「世界で最も醜い花」に選ばれています。
Telegraph:Ugly Plants: corpse flower voted the world’s ugliest plant
花の匂いは仏炎苞が完全に進展した時が最も強いそうですが、花に接近しただけで不快な匂いが漂ってきます。
表現するのは難しいけど、発酵した堆肥と生ゴミを合わせたような匂い。
ハエやハチの仲間が、花序付属体の周りを飛び回っていました。
花の中を覗くと、花序付属体の根元の手前に、ブツブツとした花の本体(雌花)が在るのが分かるかな?
花序付属体の底には、甲虫が転げ落ちていました。
甲虫を拾い上げて、写真撮影。
昆虫には詳しくないので、名前は分かりません…汗
オサゾウムシの仲間?
他にも何種類か、花序付属体の底にトラップされていました。
こちらは、花序付属体の上にいた昆虫。
やっぱり、名前は分かりません。
念願のショクダイオオコンニャクの花が見られて大満足の1日でした。喜
今朝、空港に行く前にもう一度花の観察。笑
ショクダイオオコンニャクの花は、2日目になると、仏炎苞(花びらのように見える部分)が閉まりかけていますね。
花序付属体(塔のように見える部分)は、明日には倒れてしまうそうです。
もう昨日のような強烈な臭いは、殆んどしません。
花の周りには小さいハチが群れていて、ドンドン花の中に入っていきます。
開花1日目と違って、仏炎苞の底に雄花から出た花粉が溜まっているのが見えますね。
今日は臭いがしないので、ガンガン写真を撮影出来ました。笑
花序付属体の括れた下側(雌花の上の位置)にある雄花を見てみました。
すると、ハチが盛んに花粉を集めています!!
よく見ると、花粉を付けたハチが、仏炎苞や花序付属体の上を動き回っています。
雌花の先にも、ハチが動き回っています。
単純に考えると、ハチがショクダイオオコンニャクの受粉を媒介しているように見えますね。
しかし、ショクダイオオコンニャクが自家受粉する植物なのか分からないので、確実なことは言えませんが…
スマトラ島でもショクダイオオコンニャクが開花するのは稀なので、まず2つの花が同時に開花するのはあり得ないです。
自家受粉が不可能だったら、自然界で種子が出来ないんじゃないかな?
ハチ以外にも、花粉を付けたゾウムシが花序付属体の上に居ました。
ゾウムシの仲間で植物の受粉を助ける種類もいますが、これはどうなんだろう?
ただ花粉を食べに来ただけなのか?
夢は広がりますね。
地図をGoogleマップで表示
ショクダイオオコンニャクは、花序(集合体の花)として世界最大の花です。
※単一の花として世界最大なのは、先週見たラフレシア・アーノルディー(学名:Rafflesia arnoldii)。
これまで日本でのショクダイオオコンニャクの開花は9例のみなので、実際に花を見れるのは非常に貴重です。
一番最近の開花報告は、2012年5月の国立科学博物館筑波実験植物園。
ウィークリーつくばサイエンスニュース:世界一大きい花「ショクダイオオコンニャク」が開花
ショクダイオオコンニャクが蕾の状態から変化がないので、スマトラ島のブンクルからジャワ島のジャカルタに帰る日を帰国直前に変更して待っていました。
今朝、ガイドから昨晩ショクダイオオコンニャクが開花したらしいと情報を貰い、速攻で見に行ってきました。
現地に到着すると、早速ショクダイオオコンニャクへ。
すると、開花したショクダイオオコンニャクを発見!!
開花が1週間遅れている間に花序付属体(塔のように見える部分)が成長していて、高さが170センチくらいになっていました。
仏炎苞(花びらのように見える部分)が完全に進展 したのは早朝だったみたいですが、かなりデカいです。
比較の為に、身長176センチの人間とツーショット。
ショクダイオオコンニャクは、2009年にイギリス王立園芸協会がインターネット投票で決めた「世界で最も醜い花」に選ばれています。
Telegraph:Ugly Plants: corpse flower voted the world’s ugliest plant
花の匂いは仏炎苞が完全に進展した時が最も強いそうですが、花に接近しただけで不快な匂いが漂ってきます。
表現するのは難しいけど、発酵した堆肥と生ゴミを合わせたような匂い。
ハエやハチの仲間が、花序付属体の周りを飛び回っていました。
花の中を覗くと、花序付属体の根元の手前に、ブツブツとした花の本体(雌花)が在るのが分かるかな?
花序付属体の底には、甲虫が転げ落ちていました。
甲虫を拾い上げて、写真撮影。
昆虫には詳しくないので、名前は分かりません…汗
オサゾウムシの仲間?
他にも何種類か、花序付属体の底にトラップされていました。
こちらは、花序付属体の上にいた昆虫。
やっぱり、名前は分かりません。
念願のショクダイオオコンニャクの花が見られて大満足の1日でした。喜
今朝、空港に行く前にもう一度花の観察。笑
ショクダイオオコンニャクの花は、2日目になると、仏炎苞(花びらのように見える部分)が閉まりかけていますね。
花序付属体(塔のように見える部分)は、明日には倒れてしまうそうです。
もう昨日のような強烈な臭いは、殆んどしません。
花の周りには小さいハチが群れていて、ドンドン花の中に入っていきます。
開花1日目と違って、仏炎苞の底に雄花から出た花粉が溜まっているのが見えますね。
今日は臭いがしないので、ガンガン写真を撮影出来ました。笑
花序付属体の括れた下側(雌花の上の位置)にある雄花を見てみました。
すると、ハチが盛んに花粉を集めています!!
よく見ると、花粉を付けたハチが、仏炎苞や花序付属体の上を動き回っています。
雌花の先にも、ハチが動き回っています。
単純に考えると、ハチがショクダイオオコンニャクの受粉を媒介しているように見えますね。
しかし、ショクダイオオコンニャクが自家受粉する植物なのか分からないので、確実なことは言えませんが…
スマトラ島でもショクダイオオコンニャクが開花するのは稀なので、まず2つの花が同時に開花するのはあり得ないです。
自家受粉が不可能だったら、自然界で種子が出来ないんじゃないかな?
ハチ以外にも、花粉を付けたゾウムシが花序付属体の上に居ました。
ゾウムシの仲間で植物の受粉を助ける種類もいますが、これはどうなんだろう?
ただ花粉を食べに来ただけなのか?
夢は広がりますね。
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